曾屋神社(秦野市)の誰もいない夏詣
夏詣という風習
数年前から行われている夏詣(なつもうで)。
年が明けてお正月の初詣があり、それではと、1年の折り返しに企画されたのが夏詣です。2014年に浅草神社で最初に行われたそうで、まだ8年ほど。認知度はまだ低いようです。
7月1日から1週間ほどの行事ですので、すでにその期間もとうに過ぎ、それでものれんなどは今でも飾られていて、湿った風の向こうで、少し寂しそうに揺れています。
誰もいない境内は、気ままに気兼ねなく参拝することができます。
ただ、不思議なことに、誰もいないのに、少しだけ気配だけは感じるのです。
正確には、感じるような気がする、ということでしょうか。神社というのは、そういうものなのでしょうか。
神々の反省会
ここ曾屋神社に祀られている御祭神は、イザナミノミコトほか6神です。多くの神社は複数の御祭神をお祀りしていますが、七柱というのはちょっと多いような気がします。う〜ん、どうなんでしょう。
なるほど、神様がたくさんいらっしゃる。そして、夏詣も終わり、反省会でもしようと、それぞれの部下を参集してお集まりになっていらっしゃる、のかもしれない。
だから、安らかで不思議な気配がする。
わからないけど、そういうことにしておきます。
神社は結界で守られています。そして、この場所では、想像の中で神話の世界に近づくことができるのです。
だから、
目を瞑れば、夏詣に来られたたくさんの神々の、静かな賑わいが聴こえてくるのです。